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公務員試験氷河期過去問解説 ケッペンの気候区分等に関する記述

【2021年氷河期出題】

【問題】ケッペンの気候区分等に関する記述として最も妥当なのはどれか。


1.赤道周辺に位置し,気温の日較差が年較差よりも小さい地域を熱帯という。また,この地域に分布する,ラトソルと呼ばれる黒色の土壌には養分が多く含まれている。

2.年間の降水量より蒸発量の方が多い地域を乾燥帯といい,その面積は世界の陸地の10分の1を占める。その最も乾燥した地域は砂漠となり,まれに雨が降ると,普段は水が流れていないオアシスに水が集中して流れる。

3.夏は乾燥し,冬に雨が多い地中海性気候は,地中海沿岸などに分布する。この地域では,夏の乾燥に強いオリーブなどの果樹栽培や,冬の降水を活用した小麦栽培などが行われている。

4.冬は長く厳しいが,夏は比較的温暖で,気温の年較差が大きい地域を冷帯(亜寒帯)といい,南半球に広く分布している。冷帯湿潤気候の地域の低緯度側は,夏の期間が短く農業には適さない。

5.一年中0℃以下の温度には保たれる厚さ1km以上の大地を永久凍土という。永久凍土は,アラスカやフィンランドなどの氷雪気候に位置する地域にのみ分布している。


【試験ポイント】✨

公務員試験において,一般知識分野の分かれ目は地理です。その理由は,地理の得点率が低いことがあげられます。特に出題が多い西岸海洋性気候(Cfb)パリと地中海性気候(Cs)ローマの気候区分の違いは,公務員試験地理分野の王道です!

1✖ ラテライト(ラトソル)と呼ばれる土色は,赤色・紅色土。

2✖ 環境省の国際砂漠化対処によると,「乾燥地面積を6,340万平方キロメートル,世界の陸地(南極を除く)の46.9%、そこには世界人口の38.8%(2010年)が暮らすと見積もっています。そして地球温暖化にともない,今世紀末にはさらに7%の面積を増やす可能性があると予測しています」

3〇 地中海性気候(Cs)=オリーブと覚えましょう!代表的な都市は,ローマ

4✖ 冷帯(亜寒帯)の分布は,南半球ではなく,北半球。亜寒帯(モスクワ)

5✖ 永久凍土は,シベリア・アラスカ・カナダ北部。


ケッペンの気候区分の記事は,こちら

環境省HP資料は,こちら