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行政書士試験一般知識解説【 日本の人口動態】今後出題が予想される【合計特殊出生率】

【令和2年行政書士試験一般知識】

【問題】日本の人口動態に関する次のア~オの記述のうち、妥当なものの組合せはどれか。


ア 死因の中で、近年最も多いのは心疾患で、次に悪性新生物(腫瘍)、脳血管疾患、老衰、肺炎が続く。

イ 婚姻については平均初婚年齢が上昇してきたが、ここ10年では男女共30歳前後で変わらない。

ウ 戦後、ベビーブーム期を二度経験しているが、ベビーブーム期に生まれた世代はいずれも次のベビーブーム期をもたらした。

エ 出生数と死亡数の差である自然増減数を見ると、ここ10年では自然減の程度が拡大している。

オ 出産した母の年齢層別統計を見ると、ここ30年間は一貫して20代が最多を占めている。


1 ア・イ

2 ア・ウ

3 イ・エ

4 ウ・オ

5 エ・オ


【試験ポイント】✨

【合計特殊出生率】「15歳から49歳までの女性年齢別出生率を合計したもの」は,よく出題されます!(2種類。「期間合計特殊出生率」「コーホート合計特殊出生率(同一代)」)!令和3年は1.30で令和2年のときより低下しています。

【令和3年の婚姻件数は,減少!】

『婚姻件数は50万1116組で,前年の52万5507組より2万4391 組減少し,婚姻率(人口千対)は4.1で、前年の4.3より低下している。平均初婚年齢は夫31.0歳で前年と同年齢で、妻は29.5歳で前年の29.4歳より上昇している。』

【令和3年の離婚件数は,減少!】

『離婚件数は 18万4386組で,前年の19万3253組より8867組減少し,離婚率(人口千対) は1.50で、前年の1.57より低下している。』


ア ×

【2019年(令和元年)】

厚生労働省人口動態統計月報によれば,『死因別にみると、死因順位の第1位は悪性新生物<腫瘍>(全死亡者に占める割合は27.3%),第2位は心疾患(高血圧性を除く)(同15.0%)、第3位は老衰(同 8.8%)となっており,死亡者のおよそ3.7人に1人は悪性新生物<腫瘍>が死因となっている。』

【2021年(令和3年)】

『死因別にみると,死因順位の第1位は悪性新生物<腫瘍>(全死亡者に占める割合は26.5%),第2位は心疾患(高血圧性を除く)(同14.9%),第3位は老衰(同10.6%)となっている。』因みに,令和3年の【合計特殊出生率】は1.30で,前年の1.33より低下している。

イ 〇 原文のまま

ウ × 日本では,第2次世界大戦後,2回のベビーブーム。

第1次ベビーブームは1947(昭和22)年から1949(昭和24)年。

第2次ベビーブームは1971(昭和46)年から1974(昭和49)年。第1次ベビーブーム世代は「団塊の世代」, 第2次ベビーブーム世代は「団塊ジュニア」と呼ばれている。第三次ベビーブームはない!

エ 〇 原文のまま

オ × 30歳代が多い。厚生労働省人口動態統計月報によれば,『第1子出生時の母の平均年齢は平成27年から横ばいとなっていたが、令和3年は30.9歳 で6年ぶりに上昇した。』