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国家公務員中途採用者選考試験過去問解説 就職氷河期出題

【2021年度国家公務員中途採用者選考試験出題】

【問題】気象災害等に対する防災や被害の軽減に関する記述として最も妥当なのはどれか。


1.土砂災害のうち,がけ崩れは,広い範囲で大量の土砂や岩石が移動する現象であり,強い破壊力をもつものは特に火砕流と呼ばれる。がけ崩れによる土砂災害を防ぐために,我が国では,治山ダムや砂防ダムの建設が進められている。

2.川や海の近くの埋立地や低湿地など水を多く含む砂の層では,地震動によって急激に流動化する高潮現象が起こり,浸水被害などをもたらすことがある。そのため,埋立地などでは,堤防を建設し被害を防いでいる。

3.竜巻は,巻積雲(うろこ雲)から伸びる下降気流が引き起こす渦で,地上の建物などを破壊することがある。竜巻は台風に伴って発生することが多く,その場合は予測が容易であり,我が国ではハザードマップを利用して竜巻の被害を防いでいる。

4.火山噴火は,地震に比べて予測が難しく,我が国では噴火予知が成功した例はない。したがって,被害を未然に防ぐため,現在,我が国にある100程度の活火山は,全て入山禁止の措置が採られている。

5.我が国では,地震発生直後に地震情報を入手し,各地点の地震動を予測する緊急地震速報のシステムが導入されている。これは,初期微動を伝える縦波のP波は,横波のS波よりも速く伝わることを利用したものである。


【試験ポイント】✨

ここ数年火山・地震関係等の問題は,毎年出題されていますので必ず確認しておきましょう!

1✖ 土砂災害の種類は,3つ(がけ崩れ,土石流,地すべり)

2✖ 高潮は,台風や低気圧などに伴い,海面が上昇する現象。

3✖ 竜巻は,発達した積乱雲に伴う強い上昇気流によって発生する。

4✖ 浅間山(群馬県・長野県)の噴火は直前予知の成功例。

5〇 公務員試験でよく出題されるP波(縦波),S波(横波)


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