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令和5年行政書士試験過去問解説 日本の社会保障、社会福祉

【令和5年行政書士試験出題】

【問題】日本の社会保障、社会福祉に関する次の記述のうち、妥当なものはどれか。

1 社会保障は主に社会保険、公的扶助、社会福祉および公衆衛生からなるが、これらの財源の全額が租税でまかなわれている。

2 第二次世界大戦後にアメリカで提唱された「ゆりかごから墓場まで」と称する福祉国家が日本のモデルとされた。

3 生活保護の給付は医療、介護、出産に限定され、生活扶助、住宅扶助は行われない。

4 2008年に、75歳以上の高齢者を対象とした後期高齢者医療制度が整備された。

5 児童手当は、18歳未満の児童本人に現金を給付する制度である。


後期高齢者医療制度【2008年(平成20年)】

平成20年4月から老人保健制度から後期高齢者医療制度に変更。

75歳以上の方と一定の障害があると認定された65歳以上の方は,後期高齢者医療制度に加入し,医療給付等を受ける。

【財源】患者負担を除き,公費(約5割),現役世代からの支援金(約4割),高齢者からの保険料(約1割)



【試験ポイント】✨

1✖ 社会保障制度「社会保険」,「社会福祉」,「公的扶助」,「保険医療・公衆衛生」,また,4割強は国債でまかなわれている。
2✖ 「ゆりかごから墓場まで」は,イギリスの社会保障制度のスローガン。ビバリッジ報告で用いられる。
3✖ 「生活扶助、住宅扶助は行われない。」が間違い。保護の種類は,「生活扶助」,「教育扶助」,「住宅扶助」,「医療扶助」,「介護扶助」,「出産扶助」,「生業扶助及び葬祭扶助」の8種類。
※「医療扶助」と「介護扶助」は,現物給付。その他は,金銭給付
4〇 原文のまま
5✖ 請求者は原則:児童手当の対象となる児童の父又は母,【時事問題】児童手当法 所得上限の設定記事は,こちら
解答4