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令和5年行政書士試験過去問解説 日本のテロ(テロリズム)対策

【令和5年行政書士試験出題】

【問題】日本のテロ(テロリズム)対策に関する次の記述のうち、妥当でないものはどれか。

1 日本が締結したテロ防止に関連する条約として最も古いものは、1970年締結の「航空機内で行われた犯罪その他ある種の行為に関する条約」(航空機内の犯罪防止条約)である。

2 2001年9月11日にアメリカで発生した同時多発テロ事件をきっかけとして、通称「テロ対策特別措置法」*1が制定された。

3 2015年9月、サイバーテロ対策の一環として「サイバーセキュリティ基本法」に基づき、サイバーセキュリティ戦略が閣議決定された。

4 国際組織犯罪防止条約の締結に向けた「組織犯罪処罰法」*2の2017年の改正として、いわゆるテロ等準備罪が新設された。

5 2022年7月8日に奈良県で発生した安倍晋三・元首相銃撃事件をきっかけとして、内閣府に「テロ対策庁」が設置された。


(注)*1 平成十三年九月十一日のアメリカ合衆国において発生したテロリストによる攻撃等に対応して行われる国際連合憲章の目的達成のための諸外国の活動に対して我が国が実施する措置及び関連する国際連合決議等に基づく人道的措置に関する特別措置法

*2 組織的な犯罪の処罰及び犯罪収益の規制等に関する法律


【試験ポイント】✨

【1970年(昭和45年)】航空機内で行われた犯罪その他ある種の行為に関する条約
【2001年(平成13年)】テロ対策特別措置法
【2014年(平成26年)】サイバーセキュリティ基本法
【2015年(平成27年)6月1日発表】日本年金機構に対する外部からのウイルスメールによる不正アクセス,125万件の個人情報流出。
【2015年9月(平成27年)】サイバーセキュリティ戦略,こちら
【2017年(平成29年)】テロ等準備罪が新設


平成28年度にも出題されている「近年に設置された日本の中央政府の庁」,庁などの設置関係等を勉強していれば簡単に正解することができる問題でしたね。むしろ,肢3については,

【2014年(平成26年)】サイバーセキュリティ基本法

【2015年9月(平成27年)】サイバーセキュリティ戦略

は,間違いやすいですね。今後出題率が高いと思われる「デジタル庁(2021年9月1日設置・内閣の外局)」「こども家庭庁(2023年4月1日設置・内閣府の外局)」などについては,チェックしよう!

5✖ 内閣府に「テロ対策庁」など設置されていない。

解答5


平成28年度出題,こちら