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令和6年度行政書士試験解説 中東やパレスチナ

【令和6年行政書士試験出題】

【問題】中東やパレスチナに関する次の記述のうち、妥当でないものはどれか。

1 1947年に、国際連合総会において、パレスチナをアラブ人国家とユダヤ人国家と国際管理地区とに分割する決議が採択された。

2 1948年に、イスラエルの建国が宣言されると、これに反発したアラブ諸国との間で第一次中東戦争が勃発した。

3 1987年に、イスラエルの占領地で始まり、大規模な民衆蜂起に発展したパレスチナ人による抵抗運動を、第一次インティファーダ(民衆蜂起)という。

4 1993年に、パレスチナ解放機構(PLO)とイスラエルとの間で暫定自治協定が結ばれ、(ヨルダン川)西岸地区・ガザ地区でパレスチナの先行自治が始まった。

5 2020年に、日本が仲介して、イスラエルとアラブ首長国連邦(UAE)およびイランが、国交の正常化に合意した。



【パレスチナ(略史)出典:外務省記事一部引用】

【1947年】国連総会はパレスチナをアラブ国家とユダヤ国家に分裂する決議を採択。

【1948年5月】イスラエルは1948年独立を宣言,第一次中東戦争勃発

【1967年】第三次中東戦争によりイスラエルが西岸・ガザを占領。

【1987年】第一次インティファーダ(民衆蜂起:投石)

【1993年】オスロ合意等に基づき,1995年からパレスチナ自治政府が西岸及びガザで自治を実施。

【2004年】アラファト・パレスチナ解放機構(PLO)議長死去。

【2005年】アッバース首相が大統領に就任。

【2006年】立法評議会選挙において,ハマスが過半数の議席を獲得。

【2007年】サウジアラビアの仲介でパレスチナ諸派間の挙国一致内閣が成立したが,2007年6月ハマスは武力でガザ地区を掌握。

【2012年】パレスチナは国連の非加盟オブザーバー国家の地位獲得に係る国連総会決議案を提出し採択(日本は賛成)。

【2024年4月】パレスチナの国連加盟に関する安保理決議案が否決(日本は賛成)。同年5月,パレスチナへの国連総会における新たな権利付与等に係る総会決議が採択(日本は賛成)。


【アラブ首長国連邦】

首都:アブダビ

ムハンマド・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーンUAE大統領

人口 約1,006万人(2023年:IMF)

【試験時事:外交基本方針】

2020年8月,イスラエルとの国交正常化を発表。

2023年7月17日 岸田総理は,アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビを訪問。


【試験ポイント】✨

これも超サービス問題というか,常識で解ける問題ですね・・紛争のあるところにアメリカの影あり!

5✖ 「アブラハム合意」と名付けられた合意で,仲介役はアメリカのトランプ大統領。