業務・試験対策

MEASURES

行政書士試験記述対策 民法537条(第三者のためにする契約)

【令和元年出題】
【問題】Aは、自己所有の時計を代金50万円でBに売る契約を結んだ。その際、Aは、Cから借りていた50万円をまだ返済していなかったので、Bとの間で、Cへの返済方法としてBがCに50万円を支払う旨を合意し、時計の代金50万円はBがCに直接支払うこととした。このようなA・B間の契約を何といい、また、この契約に基づき、Cの上記50万円の代金支払請求権が発生するためには、誰が誰に対してどのようなことをする必要があるか。民法の規定に照らし、下線部について40字程度で記述しなさい。

【試験ポイント】✨

民法537条(第三者のためにする契約)からの出題です。質問の多い『「民法」は条文が多く,試験勉強時間が足りないです。どのような勉強をしたら,よいでしょうか。』

私が実践した方法の一つとして,

1 まずは過去問を解いてみる!

2 過去問に出題された条文に対して,自分の六法にマークする!

以上をすることにより,どんどん色が増えていき,勉強が楽しくなりますよ。


【要約】

① A・B間の契約を何といい、

② この契約に基づき、Cの上記50万円の代金支払請求権が発生するためには、誰が誰に対してどのようなことをする必要があるか。


【解答例】

① 第三者のためにする契約といい,

② CがBに契約の利益を享受する意思を表示することが必要。


【民法(改正対応)】↓こんな感じです!

第537条第三者のためにする契約
契約により当事者の一方が第三者に対してある給付をすることを約したときは、その第三者は、債務者に対して直接にその給付を請求する権利を有する。
2 前項の契約は、その成立の時に第三者が現に存しない場合又は第三者が特定していない場合であっても、そのためにその効力を妨げられない。
3 第1項の場合において、第三者の権利は、その第三者が債務者に対して同項の契約の利益を享受する意思を表示した時に発生する。