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行政書士試験の記述対策は,「キーワード」を書くこと!

【平成28年出題】
【問題】A市は、A市路上喫煙禁止条例を制定し、同市の指定した路上喫煙禁止区域内の路上で喫煙した者について、2万円以下の過料を科す旨を定めている。Xは、路上喫煙禁止区域内の路上で喫煙し、同市が採用した路上喫煙指導員により発見された。この場合、Xに対する過料を科すための手続は、いかなる法律に定められており、また、同法によれば、この過料は、いかなる機関により科されるか。さらに、行政法学において、このような過料による制裁を何と呼んでいるか。40字程度で記述しなさい。

【試験ポイント】✨

「40字程度」の記述ポイントは,

1「問題文で何が問われていうか」をまず線で引く!

2 さらに,線を引いた部分を①,②,③パターンで分解する!

そして,本問は問われている「キーワード」を拾い上げ,文書をつなげていく!


【要約】

Xが「A市路上喫煙禁止条例」に抵触した場合,

① Xに対する過料を科すための手続は、いかなる法律に定められているか

② この過料は、いかなる機関により科されるか

③ 行政法学において、このような過料による制裁を何と呼んでいるか


【キーワード】↓

Xが「A市路上喫煙禁止条例」に抵触した場合,

① 地方自治法

② 地方公共団体の長

③ 秩序罰

この【キーワード】だけ押えて置けば,点数は稼げますよ。


Xが「A市路上喫煙禁止条例」に抵触した場合,

【正解例】

② A市長により,

① 地方自治法の定める手続きによって科され,

③ これを秩序罰と呼ぶ。


【地方自治法(改正対応)】↓

第14条 普通地方公共団体は、法令に違反しない限りにおいて第2条第2項の事務に関し、条例を制定することができる。
② 普通地方公共団体は、義務を課し、又は権利を制限するには、法令に特別の定めがある場合を除くほか、条例によらなければならない。
③ 普通地方公共団体は、法令に特別の定めがあるものを除くほか、その条例中に、条例に違反した者に対し、2年以下の懲役若しくは禁固、100万円以下の罰金、拘留、科料若しくは没収の刑又は5万円以下の過料を科する旨の規定を設けることができる。

第255条の3 普通地方公共団体の長が過料の処分をしようとする場合においては、過料の処分を受ける者に対し、あらかじめその旨を告知するとともに、弁明の機会を与えなければならない。