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行政書士試験一般知識解説 TPP(環太平洋パートナーシップ協定)

【平成28年行政書士試験出題】

【問題】2016年2月に署名されたTPP(Trans-Pacific Partnership)協定に関する次の ア~オの記述のうち、妥当なものの組合せはどれか。


ア TPP協定は、日本、アメリカ、韓国などの環太平洋経済圏12か国によって自由貿易圏を構築することを目指すものである。

イ TPP協定により、音楽や小説などの著作権の保護期間が統一されることとなり、日本では著作権の保護期間が、これまでよりも延長されることとなる。

ウ TPP協定に参加する国々のGDPを合計した値は、世界各国のGDP合計値の5割を超えており、TPP協定によって世界最大の自由貿易圏が誕生することとなる。

エ TPP協定により、日本が輸入する全品目の9割以上で、最終的に関税が撤廃されることとなる。

オ TPP協定交渉について日本では農産品の重要5項目とされる米、麦、大豆、牛肉・豚肉、乳製品の関税維持が主張され、それらの関税は撤廃を免れることとなった。

1 ア・ウ

2 ア・オ

3 イ・ウ

4 イ・エ

5 エ・オ


【試験ポイント】✨

ア× TPP(環太平洋パートナーシップ協定)

2015年10月,アメリカのアトランタで開催。

2016年2月(12か国,日本,オーストラリア,ブルネイ,カナダ,チリ,マレーシア,メキシコ,ニュージーランド,ペルー,シンガポール,米国,ベトナム)よって,韓国が間違い。ただし,2017年1月,アメリカ離脱宣言,11月に環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定(TPP11協定)。

イ〇 2018年12月30日,原則的保護期間がこれまでの50年から70年になった。

ウ× 5割が間違い。2017年6月内閣官房TPP政府対策本部によると,「TPPは、関税の削減・撤廃だけでなく、サービス、投資の自由化を進め、幅広い分野で新しいルールを決め、 アジア太平洋に世界のGDPの約4割、人口8億人という自由で公正な巨大市場を作り出していくものです。人口減少が見込まれる日本にとって、新たな成長が期待されます。」と説明されています。

エ〇 原文のまま

オ× 農産物の重要5品目(コメ、麦、牛肉・豚肉、乳製品、甘味資源作物)。

したがって,解答は4