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国家公務員就職氷河期試験 過去問解説 経常収支,金融収支,資本移転等収支

【2021年氷河期過去問】

【問題】次は国際収支に関する記述であるが,A~Eに当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。


国際収支は,経常収支,A収支,B収支に大別される。

経常収支は,貿易・サービス収支,第一次所得収支,第二次所得収支から成る。さらに,貿易・サービス収支は,貿易収支とサービス収支から成り,サービス収支には,運輸,通信,Cなどが含まれる。

A収支は,証券投資や企業の設立などに伴う資本の移動や,外貨準備の増減から成る。また,B収支は,社会資本への無償資金援助などを示す収支である。

日本の国際収支を貿易収支についてみると,かつては日米貿易摩擦を引き起こすほどのDであった。しかし,円高の影響などから,2011~2015年は毎年Eとなった。


1.A資本移転等 B金融 C労働者の送金 D黒字 E赤字

2.A資本移転等 B金融 C旅行     D赤字 E黒字

3.A金融 B資本移転等 C労働者の送金 D赤字 E黒字

4.A金融 B資本移転等 C旅行     D黒字 E赤字

5.A金融 B資本移転等 C旅行     D赤字 E黒字


【試験ポイント】✨

ポイントとしては,国際収支の三段分けが一番重要です!覚え方は【資本移転等収支】の用語を覚えてしまえば,後は楽勝です!

【国際収支】=経常収支,金融収支,資本移転等収支に大別される。

【経常収支】=貿易・サービス収支,第一次所得収支,第二次所得収支の合計。

【貿易・サービス収支】=貿易収支とサービス収支の合計。実体取引に伴う収支状況。

【貿易収支】=財貨の輸出入の収支。

【サービス収支】=運輸(輸送),通信,旅行等

【金融収支】=直接投資,証券投資,金融派生商品,その他投資及び外貨準備の合計。

【資本移転等収支】=対価の受領を伴わない固定資産の提供,債務免除のほか,非生産・非金融資産の取得処分等の収支状況。

解答4