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国家公務員中途採用者選考試験過去問解説 就職氷河期出題

【2021年氷河期過去問】

【問題】近年の環境問題等に関する記述として最も妥当なのはどれか。


1.我が国の温室ガスの総排出量について,日本政府は,2050年度までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする,2050年カーボンニュートラル,脱炭素社会の実現を目指すことを掲げている。

2.東南アジアの熱帯雨林は,地球上の熱帯雨林の約8割を占め,地球温暖化の抑制に欠かせない存在として「地球の心臓」とも呼ばれている。特に,マレーシア政府は,2019年の相次ぐ火災などで熱帯雨林の破壊が深刻化したことを受け,積極的に熱帯雨林の保護を進めている。

3.2020年,我が国では,全国の小売店で全てのプラスチック製のレジ袋が有料となったが,テイクアウト時に使用される袋に限り対象外とされた。しかし,テイクアウト需要の急激な高まりに伴い,2021年からテイクアウト時に使用される袋も有料化の対象となった。

4.2021年,スエズ運河で日本の貨物船が座礁し,大量の重油が流出してナイル川などに多大な影響を及ぼした。しかし,日本政府は自衛隊に現地での対応に当たらせたため,エジプト政府から損害賠償請求はなされなかった。

5.酸性雨とは,窒素酸化物やフロンガスが雨などに溶け込み,強い酸性を示す現象である。窒素酸化物は,自然界では主に火山活動に伴い放出される。酸性雨は,2000年代初頭に世界的な問題となったものの,近年は火山活動が盛んに地域以外ではみられなくなった。


【試験ポイント】✨

1〇 原文のまま

2✖ 世界最大の熱帯雨林はアマゾン。「地球の肺」と呼ばれる。アマゾン森林火災だけでなく,インドネシアでも被害。

3✖ 2020年7月1日から「プラスチック製買物袋」を扱う小売業を営む全ての事業者が対象となる制度。食料品などの宅配サービスについても,有料化の対象。

4✖ 2021年3月23日に発生。正栄汽船が所有し台湾船社エバーグリーンが運航する「Ever Given」のスエズ運河での座礁事故。7月7日に関係者立ち会いの下で最終合意の署名式典がエジプトのイスマイリアで行われ,損害賠償協議は終結。

5✖ 酸性雨とは二酸化硫黄(SO2)や窒素酸化物(NOx)などの酸性物質が空気中で取り込み酸性化した雨のこと(PH5.6以下)。


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