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行政書士試験過去問一般知識解説『白い巨塔』

【平成29年行政書士試験 一般知識】

【問題】次の記述のうち、社会の様々な問題を題材に取り上げた小説家・山崎豊子の著作として、妥当なものはどれか。


1 『官僚たちの夏』では、政権交代によって政治主導の政策形成が強まるなかで、筋を通した大蔵省官僚が、官邸の政治力の前に挫折する姿を描いた。

2 『苦海浄土』では、原子力発電所事故による放射能汚染によって故郷を追われた避難者の姿を通して、原子力安全神話の問題性を告発した。

3 『白い巨塔』では、国立大学医学部における教授選挙を巡る闘争や、外科手術に関連する医療過誤訴訟を描いた。

4 『蟹工船』では、日本とソ連崩壊後のロシアとの間の北方領土と北洋の「共同開 発」を巡る利権争いを、労働者の視点から描き出した。

5 『複合汚染』では、全国各地の湾岸の埋立地が、様々な物質によって汚染されている実態を明らかにした。


【試験ポイント】✨

試験ポイントとしては,世間で騒がれた作品は一通り目を通しましょう。ドストエフスキーの作品である『罪と罰』は,今後出題されそうですね😊

因みに,公務員試験では,出題率が多いのが小林多喜二(こばやしたきじ)です!

1 × 『官僚たちの夏』の著者は,城山三郎(しろやまさぶろう)。

2 × 『苦海浄土(くがいじょうど)』の著者は,石牟礼道子(いしむれみちこ)。水俣病患者を題材。

3 〇 原文のまま

4 × 『蟹工船』の著者は,小林多喜二(こばやしたきじ)。プロレタリア文学の代表作。よく出題される冒頭部分「おい地獄さ行ぐんだで!」

5 × 『複合汚染』の著者は,有吉佐和子(ありよしさわこ)