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行政書士試験一般知識解説 日本の国債制度とその運用

【令和2年行政書士試験一般知識】

【問題】日本の国債制度とその運用に関する次のア~オの記述のうち、妥当なものの組合せはどれか。


ア 東京オリンピックの1964年の開催に向けたインフラ整備にかかる財源調達を目的として、1950年代末から建設国債の発行が始まった。

イ いわゆる第二次臨時行政調査会の増税なき財政再建の方針のもと、落ち込んだ税収を補填する目的で、1980年代に、初めて特例国債が発行された。

ウ 1990年代初頭のバブル期には、税収が大幅に増大したことから、国債発行が行われなかった年がある。

エ 東日本大震災からの復旧・復興事業に必要な財源を調達する目的で、2011年度から、復興債が発行された。

オ 増大する社会保障給付費等を賄う必要があることから、2014年度の消費税率の引上げ後も、毎年度の新規国債発行額は30兆円を超えている。


1 ア・イ

2 ア・ウ

3 イ・エ

4 ウ・オ

5 エ・オ


【試験ポイント】✨

ア × 建設国債とは,財政法第4条第1項ただし書に基づき,公共事業,出資金及び貸付金の財源を調達するために発行する国債で4条国債とも言われている。建設国債(4条債)は,1966年から発行。東京オリンピック以後です!

イ × 特例国債とは,税収及び税外収入等に加えて,建設国債を発行してもなお不足する歳出財源を補うため特例的に発行される国債。特例国債が戦後初めて発行された日は,1965年(佐藤栄作内閣)。赤字を埋める性質から,赤字国債ともいう。

ウ × 1966年以降,建設国債(4条債)は発行されている。平成3年(1991年)から平成5年(1993年)は,特例債は発行されなかった。

エ 〇 復興債とは,東日本大震災からの復興のための施策を実施するために必要な財源の確保に関する特別措置法に基づき,復興のための施策に必要な財源となる税収等が入るまでのつなぎとして,発行される国債のこと。

オ 〇 問題文のとおり