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入国警備官プレミア過去問 第二次世界大戦後の東西対立(冷戦)の動き

【平成19年入国警備官出題】

【問題】第二次世界大戦後の東西対立(冷戦)の動きに関する記述として最も妥当なのはどれか。


1.アメリカ合衆国は,飛躍的に工業生産力を高め,フランスにかわって資本主義圏を主導する超大国になった。ソ連は,ベネルクス三国を併合し,東欧に共産党独裁の社会主義諸国を成立させて資本主義圏に対抗した。

2.アメリカ合衆国大統領ローズヴェルトは,ソ連を経済的に封じ込めるニューディール政策を発表し,ヨーロッパ経済復興資金援助計画(マーシャル=プラン)によって西欧諸国を支援した。ソ連も東欧経済復興計画を打ち出し,ヨーロッパ は経済的に分断された。

3.アメリカ合衆国が西欧諸国と北大西洋条約機構(NATO)を,ソ連が東側諸国と独立国家共同体(CIS)を結成して軍事的に対立した。フランスのド=ゴール大統領が「鉄のカーテンがヨーロッパ大陸を分けている」と演説し,東西対立の構造が浮き彫りになった。

4.ドイツは,アメリカ合衆国・イギリス・フランスの西欧諸国とソ連によって占領されたが,西側諸国がミュンヘンへの首都移転を計画したことを契機にソ連が東ベルリンを封鎖した。その後,西側管理地区にドイツ民主共和国,ソ連の管理区域にドイツ連邦共和国が成立した。

5.朝鮮半島は,アメリカ合衆国とソ連が分割占領し,アメリカ合衆国の保護下で大韓民国が,ソ連・中国の保護下で朝鮮民主主義人民共和国が成立したが,その後も緊張が続いて朝鮮戦争が勃発した。戦線は膠着し,ほぼ北緯38度線を境界とする休戦協定が結ばれた。


【攻略ポイント】✨

1 × フランスではなくイギリス。

2 × ニューディール政策は,大恐慌による不況の克服を目的として実施した社会経済政策のこと。農業調整法(AAA)・全国産業復興法(NIRA)・テネシー川流域開発公社(TVA)・ワグナー法(全国労働関係法)

マーシャルプラン VS 東欧経済相互援助会議(COMECON)

3 × CISではななく,ワルシャワ条約機構(WTO・1955年),「鉄のカーテンがヨーロッパ大陸を分けている」演説は,イギリス元首相のチャーチル(1946年3月5日)

4 × 西ドイツ管理地区で通貨改革を実施したことに対し,ソ連は対抗してベルリンを封鎖。陸上・水上の交通を全面封鎖。

5 〇