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令和6年行政書士試験解説 一般知識 日本円の外国為替

【令和6年度行政書士試験出題】

【問題】日本円の外国為替に関する次の記述のうち、妥当なものはどれか。

1 1931年に金輸出が解禁されて金本位制に基づく日米英間の金融自由化が進み、ソ連・中国・ドイツの統制経済圏を包囲する自由経済圏が成立した。

2 1949年に1ドル=360円の単一為替レートが設定されたが、ニクソンショックを受けて、1971年には1ドル=308円に変更された。

3 1973年には固定相場制が廃止され、変動相場制に移行したため、その後の為替レートは、IMF(国際通貨基金)理事会で決定されている。

4 1985年のいわゆるレイキャビック合意により、合意直前の1ドル=240円から、数年後には1ドル=120円へと、円安ドル高が起きた。

5 2014年には、「戦後レジーム(ワシントン・コンセンサス)を取り戻す」ことを目指した通称「アベノミクス」により、1ドル=360円になった。



【試験ポイント】✨

1✖ 1929年(世界恐慌)によって,金本位制度から管理通貨制度へ。
2〇 原文のまま 1971年12月 スミソニアン協定(ニクソンショック後の為替相場を再建するための協定。円は1ドル=360円から308円に切り上げ),記事は,こちら
3✖ 変動相場制において,為替相場は誰かが一方的,恣意的に決めるわけではない。キングストン体制(変動相場制の正式承認,金の公定価格の禁止,SDRの役割拡大)1976年に合意し,1978年から発効。
4✖ レイキャビック合意ではなく,1985年のプラザ合意。1987年にルーブル合意。レイキャビック合意(1986年,アイスランド(レイキャビック)で行われたレーガンとゴルバチョフ,中距離核兵器の削減)
5✖ 2014年,対ドル当たり105円前後
アベノミクス「3本の矢」は,大胆な金融政策,機動的な財政政策,民間投資を喚起する成長戦略からなる。
2015年,新「3本の矢」を打ち出した。新「3本の矢」は,こちら
「希望を生み出す強い経済」(名目GDP500兆円を戦後最大の600兆円に),
「夢を紡ぐ子育て支援」
結婚や出産等の希望が満たされることにより希望出生率1.8がかなう社会の実現へ,待機児童解消,幼児教育の無償化の拡大(多子世帯への重点的な支援)等
「安心につながる社会保障」
介護離職者数をゼロに,多様な介護基盤の整備,介護休業等を取得しやすい職場環境整備,「生涯現役社会」の構築等