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行政書士一般知識過去問 各時期になされた国の行政改革の取組

【令和元年行政書士試験出題】

【問題】次の各時期になされた国の行政改革の取組に関する記述のうち、妥当でないものはどれか。

1 1969年に成立したいわゆる総定員法*1では、内閣の機関ならびに総理府および各省の所掌事務を遂行するために恒常的に置く必要がある職に充てるべき常勤職員の定員総数の上限が定められた。

2 1981年に発足したいわゆる土光臨調(第2次臨時行政調査会)を受けて、1980年代には増税なき財政再建のスローガンの下、許認可・補助金・特殊法人等の整理合理化や、3公社(国鉄・電電公社・専売公社)の民営化が進められた。

3 1990年に発足したいわゆる第3次行革審(第3次臨時行政改革推進審議会)の答申を受けて、処分、行政指導、行政上の強制執行、行政立法および計画策定を対象とした行政手続法が制定された。

4 1998年に成立した中央省庁等改革基本法では、内閣機能の強化、国の行政機関の再編成、独立行政法人制度の創設を含む国の行政組織等の減量・効率化などが規定された。

5 2006年に成立したいわゆる行政改革推進法*2では、民間活動の領域を拡大し簡素で効率的な政府を実現するため、政策金融改革、独立行政法人の見直し、特別会計改革、総人件費改革、政府の資産・債務改革などが規定された。


(注)

*1 行政機関の職員の定員に関する法律

*2 簡素で効率的な政府を実現するための行政改革の推進に関する法律



【試験ポイント】✨

1〇「行政機関の職員の定員に関する法律」,常勤の職員の定員の総数の最高限度は,33万1984人。

2〇第70代内閣総理大臣鈴木善幸(すずきぜんこう)内閣,土光敏夫の名前から土光臨調と呼ばれた。

3✖行政手続法,1993年11月12日公布,行政代執行法は1948年5月15日公布。

4〇中央省庁等改革基本法,平成10年6月12日

5〇小泉内閣,平成18年(2006)6月2日公布