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国税経験者採用試験係長級 過去問解説

【2020年 国税経験者採用試験係長級 過去問】

【問題】農林水産物とその利用などに関する記述として最も妥当なのはどれか。


1.ジビエとは,家畜の本来の生態を尊重し,快適でストレスの少ない環境で飼育して生産された食肉を指し,一般に,従前の飼育法による食肉と比べて,低カロリーかつ高栄養価の食材としても注目されている。我が国では,和牛を里山に周年放牧したり,アグーなどの在来豚やシャモ(軍鶏)などの地鶏を平飼いするなどの方法で飼育し,得られたジビエの生産から販売までを一貫して行う6次産業化の取組が各地で行われている。

2.タピオカは,タロイモの根から作られるセルロースであり,様々なものに近年,このタピオカを粒状に加工してミルクティーなどのドリンクに入れるタピオカドリンクが,独特の食感を有することもあり若い女性を中心に人気を得ている。さらに,写真映りも意識し,黒色のゲル状の特徴を出すために,ゲノム編集の手法を用いてコンニャクの形質を導入したブラックタピオカが開発された。

3.我が国は,2019年,国際捕鯨委員会(IWC)を脱退し,IWC加盟時に中断していた商業捕鯨を,我が国の領海と排他的経済水域(EEZ)に限って再開した。また,鯨類科学調査実施法が改正され,海洋生物資源の持続的な利用に寄与することを目的として,商業捕鯨を円滑に行うため,国が船舶や乗務員の確保を支援することや,食文化の承継のため学校給食でのクジラの利用を促進することが定められた。

4.我が国の食生活になじみの深いウナギやサンマは,各国のEEZに回遊する前に,日本海で大量に漁獲されることが主要因で,資源量が減少していると考えられている。このため,これらを含む魚介類を管理・保護する国際機関として北大西洋漁業委員会が発足し,我が国に本部事務局が置かれることとなった。2019年,特に資源量の減少が著しいウナギについて,漁獲枠を設定することが委員会で合意された。

5.我が国では,2018年,国内で生産されたワインのうち,海外から輸入したブドウや濃縮果汁を使用したものを「日本ワイン」,国産ブドウのみを使用したものを「国産ワイン」と呼び区別することとした。近年,経費削減などのためペットボトルを容器としたワインが普及しつつあるが,「国産ワイン」は,ブランドイメージを維持するため,ペットボトルは使用せず,ガラス瓶やコルク栓も含めて容器全てを国産とすることを生産者団体で申し合わせている。


【試験ポイント】✨

経験者採用試験係長級(事務)の試験は,1個の選択肢ボリュームがあるのが特徴です。しかしながら,5個の選択肢すべてを知らなくとも,意外と正解に導くことができます。


1 × ジビエとは、フランス語で、狩猟で捕獲した野生鳥獣の肉や料理のこと。6次産業とは、「一次産業としての農林漁業と,二次産業としての製造業,三次産業としての小売業等の事業との総合的かつ一体的な推進を図り,地域資源を活用した新たな付加価値を生み出す取組のこと,農林水産省大臣官房,食品産業部記事引用」

2 × タピオカの原料は,南米原産の「キャッサバ」である。ブラックタピオカは,黒糖等を色付けしたもの。

3 〇 2022年3月5日記事へ

4 × 北太平洋漁業委員会(North Pacific Fisheries Commission:NPFC)

対象魚種(サンマ,サバ類,マイワシ,スルメイカ,アカイカ,クサカリツボダイ,キンメダイ等。ただし,カツオ,マグロ 等の高度回遊性魚種,定着性種族等を除く。)

5 ×

①【日本ワイン】国産ぶどうのみを原料とし,日本国内で製造された果実酒。

②【国内製造ワイン】

日本ワインを含む,日本国内で製造された果実酒及び甘味果実酒。

③【輸入ワイン】海外から輸入された果実酒及び甘味果実酒。


2022年3月5日記事は,こちら