国家公務員中途採用者試験 過去問解説
【2021年国家公務員氷河期試験過去問】
【問題】日本国憲法において,「自由権」,「社会権」,「参政権」などが定められている。次のA~Eのうち,「自由権」として妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。
A:不当に人権を侵害された者が,救済を求めて裁判を受ける権利
B:自己に不利益な供述を拒否する権利
C:すべて選挙において,秘密投票を保障される権利
D:公務員を選定・罷免する権利
E:国や地方公共団体に,施策について希望を述べる権利
1.A,C,E
2.A,E
3.B
4.B,C,D
5.D
【試験ワンポイントアドバイス】✨
※ 自由権は,「精神的自由」・「経済的自由」・「人身の自由」に分けられます。特に「人身の自由権」である憲法18条・31条・33条・34条・35条・36条・37条・38条・39条はおさえましょう。間違えやすいのが本問のように自由権の中の「人身の自由」と受益権の裁判を受ける権利を混同しがちなので注意しましょう。さらに試験で出題頻度が多いのが,むしろ「社会権」の方なので押さえておきましょうね。
解答3
A 受益権(国務請求権)・憲法32条
B 自由権・憲法38条
C 参政権・憲法15条
D 参政権・憲法15条
E 受益権(国務請求権)・憲法16条
【受益権(国務請求権)】
請願権(憲法16条)
国家賠償請求権(憲法17条)
裁判を受ける権利(憲法32条)
刑事補償請求権(憲法40条)
【社会権】
生存権(憲法25条)
教育を受ける権利(憲法26条)
勤労の権利(憲法27条)
労働基本権(憲法28条)